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伊方原発3号機 そのまま廃炉こそ

 今年1月に四国電力伊方原発で起きた連続したトラブルについて、8月3日、中村時広愛媛県知事は県原子力安全専門部会のまとめた報告書が四国電力に求めた5項目の要請に加え、新たに「安全性の不断の追求」などの2項目を追加し、現在中断している3号機の定期点検の再開を容認しました。

 伊方原発をとめる会の松浦秀人事務局次長の話 先月28日、私たちは同部会のまとめた報告書について、外部電源が喪失したことへの厳しい指摘がなく、使用済み核燃料プールの冷却が43分間途絶したことを軽視し、発生当日の県との合同会見で、その点に触れなかったことを反省し、その旨を報告書に記載することなどを要請。あらためて3号機の廃炉を視野に抜本的に見直すよう求めました。

 知事は追加要請をして、県民の安全を守るそぶりを見せていますが、私たちが要請した点は反映されず、定期点検の再開に前のめりな姿勢がうかがえます。原発は、いったん過酷事故が起きれば、取り返しのつかない事態を招きます。本来なら、現在停止中の伊方原発3号機を、そのまま廃炉にすることこそが、県民の命と安全を守ることになります。

 私たちは引き続き、伊方原発の再稼働を許さず、廃炉にするため力を尽くす決意です。

(「しんぶん赤旗」2020年8月6日より転載)