公開中のドキュメンタリー映画「陽(ひ)なたのファーマーズ フクシマと希望」の試写会が23、24の両日、福島市で開かれ、小原浩靖監督と主人公の近藤恵(けい)さん(二本松営農ソーラー)があいさつしました。
福島第1原発事故から復活し、ソーラーシェアリングでエネルギーづくりを始めたファーマーたちの挑戦と成長を描く同作。「原発をとめた裁判長 そして原発をとめる農家たち」(2022年)に続く小原氏の第3作です。
山を切り崩すメガソーラーとは異なり、もともと人の手で開発されている農地と太陽光発電を組み合わせるソーラーシェアリングは、食料とエネルギーの自給率アップに大きく貢献する可能性に満ちています。
小原監督は「ソーラーシェアリングの農場がゼロからできあがっていく様を撮りたかった」と思いを述べ、近藤氏は「パネルの下に緑があって、そこで命が生まれ人の身になる。そしてエネルギーも生み出していく」と、作物と電力、新しいかたちの兼業農家について語りました。
映画は全国で順次公開。福島市の「フォーラム福島」では、10月31日~11月6日まで上映され、11月1日に小原、近藤両氏の舞台あいさつがあります。
(「しんぶん赤旗」2025年9月26日より転載)