オンライン企画 各党からも参加
福島県の青年有志のグループ「DAPPE」(ダッペ=平和と平等を守る民主主義アクション)は6月7日、東京電力福島第1原発事故の汚染水の海洋放出をやめ、国民的議論を求めるオンライン企画「勝手に決めるな!汚染水の海洋放出」を配信しました。
安斎育郎・立命館大学名誉教授が、海洋放出以外にもタンク保管などさまざまな方法があり「検討過程も含めデータを明らかにし、関係者、科学者を交えて検討すべきだ」と強調。「未来の人たちのために私たちが議論し決めることが必要だ」と訴えました。
司会のDAPPEメンバーは「海洋放出検討のプロセスに問題がある」などの声を紹介し、県民・国民的議論を求めました。
日本共産党の岩渕友参院議員、国民民主党の小熊慎司衆院議員、社民党の福島瑞穂参院議員、無所属の金子恵美衆院議員、立憲民主党の古市三久福島県議が参加。岩渕氏は「県民の多数は反対。政府のやり方は一方的だ」と指摘。各氏から「茨城の漁協からも反対の声があがっている」(小熊氏)との発言が相次ぎました。
青年から「止めるために何ができるか」と質問が出され、安斎氏は「若者たちが結びついて声をあげれば、政府も東電も無視できない」と語りました。
安斎氏は参加議員に「共同提出した『原発ゼロ基本法』を実現してほしい」と提起すると各議員は実現へ決意を表明しました。
DAPPEメンバーは「海洋放出反対の声をあげ続ける」と語り、政府のパブリックコメントに意見を出すこと、「#汚染水の海洋放出決定に反対します」の発信を広げることを呼びかけました。
(「しんぶん赤旗」2020年6月8日より転載)