東京電力福島第1原発事故で避難を余儀なくされた福島県双葉郡の8町村の小中高29校(ほかに12校が休校中)の子どもたち300人が12月14日、郡山市に集い、ふるさとのよさ、復興課題などの学習を交流しました。
ことし開校して初参加の、ふたば未来学園中学校(広野町)は1年生が楢葉町、川内村などを実地調査しています。富岡町で広く更地があることに注目した1年生の男子(12)は、町民や役場に取材しながら考えた「富岡更地再生大作戦」を報告。防災緑地と水田、震災継承施設を提案し、「住民と役場の話し合いにも参加して探求していきたい」と話しました。
商業施設、医療機関の充実策など、住みやすい富岡町づくりを報告した女子生徒(13)は、「他町村の経験を調べたりしていきます。これからも楽しみ」といいます。
息子が同校に通う父親(42、田村市在住)は「いい勉強をしてます。コミュニケーションやプレゼンの力がしっかり育っている」と笑顔です。
「大熊町に伝わる方言を広めるために自分にできることは何か」「大熊町の人が笑顔になるために自分ができることは何か」など個人テーマの研究発表をした大熊町の小学生。5年生の男子(10)は、「調べるって楽しい。すごく続けたいです」と話しました。
(「しんぶん赤旗」2019年12月15日より転載)