宮城県の美里町議会は12月12日、東北電力女川原発(宮城県石巻市、女川町)の再稼働を行わないことを求める意見書を可決しました。
女川原発2号機の再稼働については11月、原子力規制委員会が新規制基準に「適合」する審査書案を出したばかりです。
意見書は、原発は膨大な放射性物質を完全に封じることができないと述べ、「核エネルギーの利用技術は未完成で危険」と強調。美里町は原発30キロ圏内にあり、事故発生時には重大な被害を受けるとし、市民の命と安心安全な生活と故郷を守るために再稼働を行わないよう求めています。
日本共産党の福田淑子町議は討論で、新規制基準は重大事故時に原子炉格納容器内の放射性物質を放出させる操作が前提になっていると指摘。「原発に固執せず、再生可能エネルギーへの転換を本気で進めるべきです」と呼びかけました。
(「しんぶん赤旗」2019年12月13日より転載)