東京電力は12月9日、福島第1原発(福島県大熊町、双葉町)で、大量の汚染水漏れがあったタンク近くの観測用井戸で7日に採取した地下水から1リットル当たり2万ベクレルのトリチウム(3重水素)を検出したと発表しました。この井戸では最高値。
井戸はE‐10と呼ばれ、汚染水漏れタンクから東北東に約40メートルの位置にあります。これまでは、11月13日、今月5日に採取した水で同1万7000ベクレルを検出したのが最高でした。東電は、トリチウム濃度上昇の原因について、「8月のタンクの汚染水漏れが大本にあると思うが、直接の原因が何かは断定できない」としています。