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美浜原発事故 美浜2号機も必要肉厚以下で、余命2年を下回る‥原子力安全・保安院が調査で明らかにし、取り換えを要求

関西電力美浜原発2号機で、配管の肉厚が国の基準を下回っていることが、昨年9月の定期検査の際明らかになっていたのに、そのまま放置されていたことが、8月27日の保安院の調査で明らかになりました。関電は通常、配管の寿命が尽きる2年前には検査を実施し配管を取り換えることになっているといいます。

美浜3号機の事故を受けて、同電力の原発の配管の保守管理が適切かどうか調査している経済産業省の原子力安全・保安院は、この部分の配管(主給水管)と別の部分の高圧排気管について、それぞれ交換するよう指導。関西電力は、現在の停止期間中に取りかえるとしています。

原子力安全・保安院の指摘によると、関西電力は昨年9月からの定期検査の際、約100気圧の熱水が流れる主給水管で、肉厚が、国の基準で必要とされる17.6ミリを下回る17.4ミリしかないことをつかんでいました。しかし関西電力は、1998年以前から国が定めた技術基準の解釈の「ただし書き」を独自に解釈。耐圧(内部の圧力に耐える力)を1.2倍とすることで残り寿命を独自に長く評価していました。関電はこの評価をもとに問題はないと判断し、配管を交換しないまま昨年12月に運転を再開し、今月まで8カ月間運転を続けていました。

また、美浜2号機の別の部分の高圧排気管の肉厚は5.0ミリで、国の基準の4.9ミリを上回ってはいたものの、基準値以下になるまで半年あまりしか残っていない状況でした。しかしこちらも、独自の解釈で一年以上基準値を下回ることはないと判断していました。

さらに保安院の調べによると、残り寿命が2年を割り込んでいたのは、前出の美浜2号機の2カ所の他、3号機で数カ所ありました。1号機でも2年を下回っている疑いのある配管があるといいます。保安院は今後、同原発の配管の余命を詳しく調べます。

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