11月にポーランドで開かれた第19回国連気候変動枠組み条約締約国会議(COP19)に参加した環境NGOが報告会を12月18日、東京都内で開きました。市民や研究者など約190人が参加しました。
日本政府はCOP期間中に2020年までの温室効果ガス削減について増加目標(暫定)を発表し、国内外の批判をあびました。気候ネットワーク理事の平田仁子さんは会議での国際社会の反応を紹介。「先進国への不信感を広げ、削減に後ろ向きな途上国の責任逃れの口実にされた」と批判しました。日本政府に求めることとして▽目標の引き上げ▽エネルギー政策と温暖化対策の連動▽原発に頼らない温暖化対策をあげ、「日本は原発を増やし、CO2も増やしてきた。その呪縛をとく必要がある」と強調しました。
WWFジャパンの小西雅子さんは、削減に消極的な途上国と同時に、先進的な提案をする途上国グループが現れるなどの国際交渉の様子を報告しました。
途上国の温室効果ガス排出の主な原因である森林の減少・劣化を防ぐ取り組みや、資金など交渉が進展した分野の報告もありました。