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国・東電は責任とれ・・福島・浪江町津島訴訟の弁論(第15回)

報告集会で「がんばろう」を三唱する原告団・弁護団=11月30日

 福島県浪江町津島区の住民が国と東京電力に原状回復と損害賠償を求めた浪江町津島訴訟の第15回口頭弁論が11月30日、福島地裁郡山支部で開かれました。

 原告側は三瓶宝次さん、武藤晴男さんの2人の原告と、2人の代理人弁護士が「長期評価」の信頼性、原発事故を回避させる可能性があったどうかなどについて専門家の証言などを引用し陳述しました。

 自民党員の三瓶さんは、津島地区全域が帰還困難区域となり、人が住めない地となるかな、同じ地区出身の日本共産党の馬場績町議と相談し「原発事故の完全賠償を求める会」と立ち上げ、党派を超えてこの問題を解決しなければならないと、住民の呼びかけたことを陳述。「330世帯のうち300世帯を超えるほとんどの世帯が結集して立ち上がりました。このままでは津島地区が消滅してしまします。それを思うと夜も眠れません。どうかこの現状を直視し、納得のいく賢明な判断を心から願うものです」と涙で訴えました。

 武藤さんは「このことだけでも聞いてください」と前置き。幼いころ父に「ウソをつくな」「人のものを盗るな」「悪いことをしたら誤れ」といい聞かされてきたと述べ、「私には、国と東京電力は、その人としてあたり前のことさえやっているようには見えません」「原発事故の責任が公平に裁かれることを心から信じています」と訴えました。

(しんぶん「赤旗」2018年12月1日より転載)