大分市の九州電力大分支社前で、福島原発事故後の2011年7月4日からほぼ毎日、「原発いらない」のボードを掲げる、島田雅美さん(71)の“毎日スタンディング”が4日、7周年を迎えました。通算2535日目です。
午前と午後、それぞれ約1時間のスタンディングは正月の2日間と台風など緊急時を除いて毎日行われてきました。今では常時5、6人が街頭に立ちます。行動終了時には九電社長あての抗議文を手渡します。
節目となったこの日は、島田さんを激励しようと約20人が参加しました。参加者の掲げるボードには「さよなら原発」「すべてを廃炉に」「子どもや若者の命と未来を守ろう」などのメッセージが並びました。
日高礼子さん(62)は「部活帰りの中高校生らが『私も同じ(原発反対)です』と声をかけてくれるようになった。若者の変化がうれしい」と話します。
島田さんは7年間を振り返り、「怒りは激しくなるばかり」と話しました。福島原発事故が未曽有の被害をもたらしたにもかかわらず、九電が全国のトップを切って川内(せんだい・鹿児島県)、玄海(佐賀県)両原発を再稼働させたのは犯罪だと批判。安倍政権が「エネルギー基本計画」を閣議決定したことについて「とても許せない。原発いらないの声を大きくしたい」と決意を語りました。
(「しんぶん赤旗」2018年7月5日より転載)