九州電力玄海原発3号機(佐賀県玄海町)で、2次系設備から蒸気漏れが見つかった問題で九電は4月2日までに、配管に直径約1センチの穴が開いていたと明らかにしました。原因はまだ分からないとしています。
同日、市民団体「玄海原発プルサーマルと全基をみんなで止める裁判の会」のメンバーが岸本英雄玄海町長らに、原子炉を直ちに止め、徹底した事故の原因究明を九電に求めるよう要請しました。
穴は、1日から始まった点検で、脱気器とよばれるタービンを回した後の2次系の水からガスを取り除く設備の配管から見つかりました。九電は2日も点検を継続。原因はまだ分からないとしています。
玄海原発3号機は、3月23日に原子炉の起動を強行し、25日に発送電を開始。電気出力を75%まで上げた30日の夜に蒸気漏れが発見されたため、31日から発送電を停止しました。原子炉の出力は低下させていますが、核分裂が連続的に起こる臨界は継続中です。
九電は今月24日に予定している営業運転の開始への影響は分からないとしています。
(「しんぶん赤旗」2018年4月3日より転載)