開始以来6年を迎えた金曜官邸前抗議・・原発ゼロを願う世界の声
4年後に原発からの全面撤退を決めているドイツ。「再生可能エネルギー」の技術革新が進んでいます。
例えば蓄電池ならぬ「蓄ガス」。太陽光や風力の発電で余った電力で水を電気分解して水素にしてためておく技術です。原自連(原発ゼロ・自然エネルギー推進連盟)のメールマガジン最新号のドイツ視察報告に詳しい。
原発ゼロの大切さを「日本の歩むべき道」と題して語ったのは、原自連顧問の小泉純一郎元首相です。「私も後期高齢者。向上心をもって学び過ちを理解すれば変わる」。
米国を訪ね、3・11被災地支援の“トモダチ作戦”に参加した米軍兵士から話を聞きました。「腫瘍や白血病…20代から30代の兵士が病になっていた」。福島原発事故時、海上も海中も放射能汚染に。「防護服も着ない救援で外部被ばくし、海水を真水にした飲用水で内部被ばくした」。
「核のゴミ」処分も“人類史的暦”が必要です。フィンランドの最終処分場・オンカロを視察した小泉氏。地下400メートルの空間に原発2基分のゴミを入れる施設を前に案内役がいいます。施設にふたをする扉に「開けるな/掘りだしてはいけない」と何語で書けば10万年後の人類は読めるのか。
原発を再稼働すると6年で「核のゴミ」を貯蔵するプールが満杯になるのに、対策なしに再稼働に走る安倍政権。世界の流れに逆行します。「再稼働反対/原発いらない/首相をかえて原発やめよう」。開始以来6年を迎えた金曜官邸前抗議は、原発ゼロを願う世界の声です。
(「しんぶん赤旗」2018年4月2日より転載)(見だしは=山本雅彦)