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福島からの避難者は、明日のわが身・・神戸の女性/ひょうご原発訴訟などで避難者と交流

 「福島からの避難者は、明日のわが身です。事故になれば彼女たちになりうると思う」。こう話すのは「大飯原発動かすな 若狭湾岸いっせいビラ配布行動」に神戸から参加した小東ゆかりさん。ひょうご原発訴訟などで避難者と交流。「彼女たちは教育環境もよく自然もほどよくある故郷で2世代で暮らしていた普通の市民です。それが3・11で天国から地獄に。子どもの事を心配して避難したんです」。

 福井県で1970年代から原発に反対する運動を続けてきた僧侶の中嶌哲演さん。「大地動乱の時代」のいま、“原発震災”がいつどこで起きても不思議でない。なのに、原発列島化したうえに“フクシマ”がなかったかのごとく再稼働に走る安倍政権は正気のさたとは思えない、と。

 小泉純一郎元首相ら原自連が推進する原発ゼロ法案の実現へ共闘の発展を期待する中嶌さん。いま二つの“ゲンチ”のたたかいが大事だと。原発立地の現地・若狭と電気を消費する“源地”・関西圏のたたかいです。

 「現地は麻薬のような原発マネーで、住民の声がつぶされています。源地で原発ゼロの世論を高めてほしい」とエールを。若狭の原発事故は、琵琶湖を汚染し、近畿1450万人の飲料水が奪われます。

 京都駅や大津駅は大飯原発から約60キロ、大阪駅は約90キロの近さ。福島事故以降、原発がなくても電気は足りることを経験しました。不可能な避難計画の取り繕いに腐心するより、大もとの原発を廃止することが本当の原子力防災ではないのか。

(「しんぶん赤旗」2018年3月14日より転載)