東京電力は1月6日、福島第1原発で汚染水約300トンが漏れたタンク近くの観測用井戸で昨年(2013年)12月29日に採取した水から、放射性物質のトリヂウムが1リットル当たり34万ベクレル検出されたと発表しました。前日採取分は同3万4000ベクレルで、10倍に急上昇しました。
同30日から1月4日に採取された水は同37万~45万ベクレルで推移しており、東電は上昇の原因について「地下水の影響が考えられる」と話しています。
この井戸は汚染水漏れが判明し解体されたタンクから北に約15メートルの場所にあり、昨年10月にトリチウムが同79万ベクレル検出されていました。
汚染水処理装置、水のにじみ発見
東京電力は1月6日、福島第1原発(福島県大熊町、双葉町)で、放射能汚染水に含まれるセシウムを吸着する装置(サリー)の配管付け根部分で水のにじみが見つかったと発表しました。原子力規制庁の原子力保安検査官が同日午前11時50分ごろ、巡回中に発見しました。サリーの運転は継続しているといいます。
にじみが見つかった場所はセシウム吸着塔の下部の配管で、東電は、にじんだ水が装置から漏えいしたものか、結露、雨水など外から付着したものか調査中としています。