日本共産党嶺南地区委員会 > しんぶん赤旗 > 泊原発の敷地内断層判断・・規制委「データ不足」

泊原発の敷地内断層判断・・規制委「データ不足」

 

 敷地内の断層が活断層かどうかで議論が続いている北海道電力の泊原発(北海道)の原子力規制委員会の審査会合が12月8日開かれました。規制委は敷地内の11本の断層のうち1、2号機の重要施設の直下にある断層や、3号機の近くを走る断層があるとして、断層が活断層かどうかに関して根拠を示すよう、改めて求めました。

 北海道電は、活断層を否定する根拠にしていた火山灰層が追加調査で見つからないため、火山灰に代わる火山噴出物の調査などをもとに説明。しかし、規制委はデータ不足を指摘し、追加の分析などを求めました。北海道電が火山灰の年代を根拠に断層の活動年代を推定するやり方も疑問が呈されました。北海道電は来年1月下旬に説明したいと述べました。

 敷地内断層のうち、F-4と呼ばれる断層が1、2号機の重要施設の直下を、F-11の断層が3号機の近くを走っています。

 北海道電はこれまで敷地内の断層の活動年代を断層上部の地層の年代で評価。1980年代の調査時、地層の上部にある火山灰分析で約20万年前との測定値を得ていると説明。断層が活動したのはそれ以前で、規制委が12万~13万年前以降に活動したと定義する活断層ではないとしていました。

 しかし、規制委から火山灰の測定値の信頼性が低いと指摘されています。

(「しんぶん赤旗」2017年12月10日より転載)