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党初代ボランティアセンター長・・故 宮前利明氏の顕彰碑

記念石碑(中央)を囲む除幕式参加者=11月5日、福島県南相馬市

福島・南相馬

 東日本大震災・東京電力福島第1原発事故後、京都府から福島県南相馬市に移住し、被前者支援の日本共産党南相馬市初代ボランティアセンター長を務め、3月に亡くなった宮前利明氏(当時68歳)の活動を顕彰する記念石碑が完成しました。除幕式が11月5日、南相馬市小高区のボランティアセンター事務所で行われました。

 式には、京都府の日本共産党洛南、山城両地区委員会の呼びかけで4日から支援に来ているボランティア9氏も参加しました。

 松本寿行センター長、渡部寛一党南相馬市議が「事務所は何度か移転し、新たに被災者支援と復興の拠点となったこの事務所玄関前に記念樹を植え、隣に記念石碑を建立しました。宮前さんの志を引き継ぎ、頑張る」とあいさつ。宮嶋良造党木津川市議が「(原発事故直後の6月に)いっしょに支援に来た宮前さんが残って支援するということに感銘した。同氏からはじっくり話を聞くということを学びました。支援活動に携わることができてうれしい」と話しました。

 記念植樹のため訪れた宮前氏の姉の和田久代さん(78)が寄せた募金をもとに、ボランティアセンターが記念石碑を製作。石碑は大震災以降続いている、京都府の党や後援会、支持者らを中心にした、延べ2万人に及ぶ支援活動のシンボルになります。

 これに先立ち京都からの支援者たちは、仮設住宅や災害公営住宅を訪問して、支援物資を配りながら住民と懇談しました。西山さち子本津川市議は「今も被害は続いていて、線引きによる分断も感じました。原発ゼロ、再稼働反対の思いを強めた」と話しました。

(「しんぶん赤旗」2017年11月7日より転載