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福島 心の復興途中を表現・・高校生がいじめ体験の劇

「あのひ、隠れたひ」の舞台=11月4日、福島県南相馬市

 東京電力福島第1原発事故の避難先でいじめられた体験を基に作った創作劇を、福島県立ふたば未来学園高校(広野町)の演劇部(部員19人)が、相馬、双葉の両地域からなる相双地区の高校演劇コンクール(11月4日、南相馬市)で上演し、最優秀賞を受賞しました。

 劇の題は「あのひ、隠れたひ」。舞台は東京の中学校です。原発の事故があった年2011年の秋、福島の全町避難の町から避難してきた2年女子生徒は、「福島から来たから」と、同級生たちに教科書や服、靴を隠されたり、使い走りを強いられたりします。

 部長の鈴木章浩さん(17)は「復興の最前線にいる私たちの思いを中途半端でなく責任をもって届けたい」と語ります。作演出の石井美有さん(16)は「私たちはなお心の復興途中です」と言います。

 同校は県大会への出場校に選ばれました。

(「しんぶん赤旗」2017年11月6日より転載)