1月10日に開かれた新規制基準での審査会合で関西電力は、高浜原発の敷地内の破砕帯(断層)について、水抜き坑、試掘抗における地質観察についての結論として、敷地内の断層の連動を否定。
これに対し、規制委側から「水抜き坑、試掘坑だけから結論が出せるのか」という指摘が出され、島崎邦彦委員長代理は「何かいいデータがあるといいが、まだ決着はついていない」と述べました。関電側は資料を再整理するとしました。
四国電力は、伊方原発3号機の原子炉建屋などの基礎地盤と周辺斜面の安定性について暫定的な基準地震動(想定される最大の揺れ)に基づき報告。
「基準地震動による地震力は施設の安全機能に重大な影響を及ぼさない」と主張しました。
規制委側からいくつかの点で資料整理の提起がありました。
斜面の安定性を評価する断面の選定について規制委側が、「(規制委の)指針では一番厳しい所を選ぶことになっている。(四国電力は)そういう選定をしているとは思うが、資料にも明記した方がいい」と“指南”。電力側が「そのようにします」と応じる場面もありました。
(「しんぶん赤旗」2014年1月11日より転載)