首都圏反原発連合(反原連)は1月10日、首相官邸前で今年最初の抗議行動を行いました。この冬いちばんの寒波が到来して身を切るような寒さのなか、1900人(主催者発表)の参加者は「今年こそ原発ゼロ」「原発稼働に固執するな」などのプラカードを掲げて抗議しました。
世論調査でも「原発ゼロ」を求める声が8割以上なのに、安倍内閣は原発を「重要なベース電源」と位置づけるエネルギー基本計画を今月中にも閣議決定し、原発再稼働にひた走ろうとしています。
福島県いわき市から来た女性(45)は「福島の現状を見ないまま原発ありきのエネルギー基本計画を通すことは、お金のことしか考えない、痛みを知らない人間のやることです」と憤ります。
東京都台東区の女性は「今の日本は、動いている原発は一基もなしでまわっています。このまま政府が廃炉を決断すれば、本当に原発ゼロの国になれます」と語りました。
都内の高校に通う男子生徒(18)は「なにがなんでも再稼働させようとしている政府に失望しています。一刻も早く廃炉にしなくては」と語りました。
日本共産党の笠井亮衆院議員、吉良よし子参院議員も参加し、スピーチしました。
この日は、3月9日の「原発ゼロ☆大統一行動」を案内するビラも配られました。
原発ゼロ官邸前抗議行動 笠井・吉良両氏スピーチ・・国会正門前
日本共産党の笠井亮衆院議員と吉良よし子参院議員は1月10日、原発に反対する首相官邸前抗議行動に加して、国会正門前でスピーチしました。
「今年は、原発推進への暴走を許すか、原発ゼロに道を開くかが問われる大事な年だ」と切り出した笠井氏。安倍内閣が、原発を「重要なベース電源」として再稼働を進める「エネルギー基本計画」を1月中にも閣議決定しようとしていることを批判し、「日本を3・11以前に戻そうとする暴走は国民からきびしい審判を受けることになる」と指摘。
「今年、原発の再稼働や輸出を断念させ、原発ゼロを実現するため国会内外で力を合わせましょう」と呼びかけました。
吉良氏は「稼働原発ゼロで新年を迎えた。官邸前行動をはじめ、全国で声をあげ続けてきたことが再稼働を許さず、稼働原発ゼロの状況をつくりだしている」と強調。「3・9ノ一ニュークスデーを成功させ、安倍政権の国民への挑戦を圧倒的な世論ではね返そう」と訴えました。