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「全神話」見破る力を・・福島県民政協が教育集会

「『安全神話』を見破る力を、命を守り平和を創る学びを、子どもたちとともに」をテーマにした集会が福島市で1月11日と12日に開かれました。福島県民教協(福島県民間教育研究団体協議会)が主催し、教職員、保育士ら121人が参加しました。

シンポジウムで、福島市のさくらみなみ保育園の3歳児クラスの保育士、高田夏美さんは、福島第1原発事故から2年9ヵ月ぶりに、昨年(2013年)10月から園外の散歩を再開した経験を報告しました。

原発事故当時は0歳児クラスだった子どもたちは散歩活動が未経験です。園のまわり1周から始まり、何度か歩くうちに、視線を道路から遠くの吾妻山や畑の鳥、山の紅葉に移す子どもたち。

「感覚が敏感になっていく姿、友だちと発見や喜びを分かち合い楽しむ姿に、おとながすべきことを気づかされます。原発事故を決して忘れず、悲しさ悔しさを受けとめ、前に進みます」とのべ拍手を受けました。

福島大学の中田スウラ教授は、原発周辺の双葉郡8町村の教育長らが、困難に挑みながら構想し進めようとしている教育復興について報告。「従来の教を変えていく発想で対応する。福島をつくりかえていく未来創造型の教育をめざします」と説明しました。

閉会集会で遠藤慎一事務局長は、仮設の校舎・自宅での生活がいまなお続き、保護者の仕事確保も困難な状況は「子どもたちを虐待しているといえないか。子どもたちが(進路や生活を)安心して選択できるようにすべきだ」と提起しました。

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