日本共産党嶺南地区委員会 > しんぶん赤旗 > 被災者に野菜と心届けて・・被災者を支援する共産党員 佐々木智子さん(73)

被災者に野菜と心届けて・・被災者を支援する共産党員 佐々木智子さん(73)

野菜を育てる佐々木さん
野菜を育てる佐々木さん

福島市の中心部から吾妻(あづま)連峰に向かってバスで走ること40分。「佐々木牛乳のところでお願いします」と運転手に告げると「憲法は日本の宝」と大書した看板が出ているところで降ろしてくれます。佐々木智子さん(73)の家の前です。

智子さんは、東京電力福島第1原発事故後、浪江町や双葉町から避難し、仮設住宅で暮らす被災者に日本共産党への入党や「しんぶん赤旗」日曜版の購読を訴えて2人の党員と12人の読者を迎えました。

智子さんは「宮本しづえ党県議や渡部チイ子さん(党衆院福島1区候補)と一緒に訪問して訴えたものです。私は『読み応えのある良い新聞ですよ』と話すぐらいです」と控えめに語ります。

■弱者に寄り添って

日本共産党に入党したのは「23歳のときでした」。農協の事務員として働いていた智子さんは、「誘われて青年団に入って活動しました」。若者たちが集い、歌い、語り合うことが「ただ無性に楽しかった」と青春時代を振り返ります。

青年団の中心になって活動していた仲間から入党を勧められ、「特に抵抗もなく自然に入りました」と言います。

智子さんの信条は「貧しい人や弱い立場の人たちに寄り添って生きたい」。智子さんにとって3・11東日本大震災と東京電力福島第1原発事故で避難生活を余儀なくされた人たちへの支援は緊急で差し迫った仕事でした。

智子さんの住む福島市西部地域には、しのぶ台、さくら1丁目、佐原などの仮設住宅があります。浪江町や双葉町からの避難者が住んでいます。日本共産党の支部の仲間とともに智子さんは、全国から寄せられた支援物資や自分の畑でできた野菜などをこの仮設住宅に届けて救援活動を3年近くにわたって継続して行ってきました。

きっかけは「被災者を支援したいが何をすれば良いでしょう」という、支部会議での智子さんの発言でした。被災者がどんな悩みと困難を抱えているのか? 「何でも相談会を開こう」となりました。ビラを作り仮設住宅に配り要望を聞くことから始まりました。

賠償問題、法律問題、生活再建など多彩な相談が寄せられました。こうした相談を支部など党組織と専門家の力も借りて解決に取り組みました。

■地域で共に暮らす

「被災者の話を聞くと次のやることがわかりました」と智子さんは言います。「自分でやれることは何だろう」と考えたとき「野菜を作り被災者に食べてもらうこと」と思いつき20アールほどの畑に季節の野菜を栽培して新鮮な野菜を届けました。

「心を届けることが大切です」と智子さんは言います。被災者からは「(日本共産党について)間違って考えていた」と、理解を深めてもらえました。

智子さんは「支援する人、される人」と区別するのではなく、「地域の住民として受け入れて共に暮らす」ことを願っています。

宮本県議は「やさしさと迎帯。ねばり強く系統的に支援しています。そうした心持ちが被災者に伝わって信頼されているのです」と、智子さんの活動に共感していました。
(菅野尚夫)

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です