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プルトニウム前年比1トン減・・内閣府が原子力委員会に報告 & 原子力機構 被ばく事故「レベル2」・・規制委

プルトニウム前年比1トン減・・内閣府が原子力委員会に報告

 内閣府は8月1日、日本が国内外に保有するプルトニウムの総量が2016年末時点で前年比1トン減の約46・9トンだったと、原子力委員会に報告しました。

 プルトニウムは原発の使用済み核燃料から再処理で取り出したもの。46・9トンのうち、核分裂性プルトニウムは約31・1トンあります。

 内訳は、国内分がプルトニウムを含むMOX燃料を装荷した関西電力高浜原発3、4号機の再稼働で約1トン使い約9・8。海外に再処理を委託し返還されていない海外分はイギリスに約20・8トン、フランスに約16・2トンで、計約37・1トンと前年と変わりません。

(「しんぶん赤旗」2017年8月3日より転載)


原子力機構 被ばく事故「レベル2」・・規制委

 原子力規制委員会は8月2日、日本原子力研究開発機構の大洗研究開発センター(茨城県大洗町)で6月に起きた5人の作業員のプルトニウム内部被ばく事故について、原子力機構の中間報告を受けて国際原子力・放射線事象評価尺度(INES)で、8段階のうち下から3番目のレベル2(異常事象)にあたると暫定評価しました。

 今回の事故では、内部被ばく線量について、5人のうちの最大が今後50年間で100〜200ミリシーベルトと放射線医学総合研究所が評価しています。この値は、法で定められた作業員の年間線量限度である年50ミリシーベルトを超えていますが、INESのレベル3(重大な異常事象)に相当する年間限度の10倍には達していないことから、レベル2と暫定評価しています。

 これまでのINES評価では、2011年の東北電力女川原発2号機(宮城県)のポンプの水没などが同様のレベル2と評価されています。また、東京電力福島第1原発事故は最悪のレベル7と暫定評価されています。

(「しんぶん赤旗」2017年8月3日より転載)