東京電力福島第1原発事故による福島のリアルな実態を伝えようと6月10日、福島県二本松市でシンポジウム「原発事故から7年目 福島は今」が開かれました。日本共産党福島県委員会が主催、350人(主催者発表)が参加しました。
久保田仁県委員長があいさつし、神山悦子県議団長がコーディネーターを務めました。
南相馬市小高区の吉田益雄さんや福島市の果樹農家・阿部哲也さん、同市で3人の子どもを育てる穂積順子さんら6人が発言。
二本松市でスーパーを営む服部浩幸さんは、事故の影響で売り上げが震災前より落ち込み、東電には賠償を打ち切られましたが、国・東電交渉で今年の5月に賠償を再開させたと報告しました。
いわき市から群馬県前橋市に避難した丹治杉江さんは当時を振り返りながら「福島を忘れたことはない」と発言。「(3月の前橋地裁判決は)国・東電に過失あり、損害賠償の責任ありと勝利した」と話すと拍手が湧きました。
共産党の岩渕友参院議員は、自主避難者の住宅無償提供打ち切りなど国会での安倍政権の福島切り捨ての動きを告発。「国、東電に責任を果たさせるまで頑張ります」と語りました。
会場から、復興公営住宅の減免制度などについて意見が出されました。
(「しんぶん赤旗」2017年6月11日より転載)