■6月4日 4号機南西側にある組み立て式(フランジ型)タンクの接合部から、高濃度の放射能汚染水が漏れました。水量は推定約45リットル。放射性物質濃度は、セシウム137が1リットル当たり約88ベクレル、全ベータ(ストロンチウム90などベータ線を出す放射性物質)が同約540万ベクレル。5日、タンク内の汚染水を別のタンクヘ移送し、滴下が止まりました。東京電力によると、滴下した水は堰(せき)内にとどまったといいます。
■5日 5、6号機建屋にたまっている汚染水から塩分を除去する装置の取水槽から水があふれました。水量は約240リットルで、放射性物質濃度はセシウム134が1リットル当たり約15ベクレル、セシウム137が同約120ベクレル、全ベータが同約3300ベクレル。東電によると、水は設備の堰内にとどまり外部に漏れていないといいます。
■同日 東電は、放射能汚染水の増加原因の一つである建屋への・・地下水流入量の算出方法を見直したことを明らかにしました。当初、4月20~27日の1日当たりの流入量は約60トンと発表していましたが、同約120トンに補正。一方、同月6~13日分は、同約220トンを同約150トンとしました。地下水流入量は、処理途中で経由する建屋の水位などをもとに算出していますが、床板などの構造物により誤差が生じていました。
(「しんぶん」赤旗2017年6月11日より転載)