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東電福島第1原発 この1週間・・“氷の壁”の成長を抑制する「維持管理運転」に移行

 

■5月15日 1号機原子炉格納容器内のガス濃度を監視する設備の警報が発生。キセノン135の検出器が故障していることが分かりました。東京電力は16日に検出器を交換、17日に起動し装置の指示値に異常がないことを確認しました。予備の設備は正常に動作しており、監視に支障はなかったといいます。

■18日 放射能汚染水対策として1~4号機周囲の地盤を凍らせる「凍土壁」(陸側遮水壁)計画で、全体の約3割に当たる北側と南側の約480メートルについて、22日から「維持管理運転」に移行すると東電が発表しました。冷媒供給の停止と循環を繰り返し、温度を零下10~零下5度で維持。“氷の壁”の成長を抑制するといいます。

■同日 1号機原子炉建屋の最上階のがれき状況の追加調査を22日から7月上旬まで実施すると東電が発表しました。カメラ撮影や、放射線量の測定をします。これまでの調査で、原子炉格納容器の真上に設置されているコンクリート製の遮蔽(しゃへい)体が、ずれ落ちているのが確認され、安全にがれきを撤去する計画を立てるためさらに調査が必要だとしています。

(「しんぶん」赤旗2017年5月21日より転載)