「福島県内の全原発の廃炉を求める会」は4月23日、同県二本松市で映画「日本と原発 4年後」の上映と映画の河合弘之監督を迎えた講演会を開きました。
同会呼びかけ人の佐藤栄佐久元県知事が「原発の基本的な問題についてまた一つ考えましょう」とあいさつ。
冒頭で河合氏は福島第2原発の廃炉の重要性を強調。再生可能エネルギーや日本の原発の状況などについて話をすすめ、「原発ゼロに近い状態だが、日本のどこも停電は起きていない。むしろ火発でも3割も余裕がある」と述べました。
世界では原発から再生可能エネルギーに向かっていると指摘。「私たちの運動は必ず勝ちます。それが世界の潮流だからです。みなさんの声で日本の原発の再稼働をやめさせ、再生可能エネルギーを増やさせましょう」と話しました。
作家で僧侶の玄侑宗久氏が「一から出直すこの国の力」と題し講演。日本の五重の塔が災害などに遭った際、国民の援助で再建してきた過去の歴史に触れ、原発は1から出直せないので、存在してはならないと話しました。
来年3月11日までに福島第2原発を廃炉にさせようとするアピールが、参加者多数の拍手で採択されました。
(「しんぶん」赤旗2017年4月24日より転載)