日本共産党嶺南地区委員会 > しんぶん赤旗 > 玄海原発 経産相と佐賀知事懇談・・再稼働ノー県民抗議 & 換気空調配管の87力所に腐食穴・・島根原発1号機 & 東電福島第1原発 この1週間

玄海原発 経産相と佐賀知事懇談・・再稼働ノー県民抗議 & 換気空調配管の87力所に腐食穴・・島根原発1号機 & 東電福島第1原発 この1週間

世耕経産相の来訪に抗議の声を上げる参加者ら=4月22日、佐賀市

玄海原発 経産相と佐賀知事懇談・・再稼働ノー県民抗議

 九州電力玄海原発3、4号機(佐賀県玄海町)の再稼働をめぐって4月22日、世耕弘成経済産業相が玄海原発を視察し、山口祥義知事と懇談しました。懇談の行われた県庁の前では市民約150人が集まり、「再稼働するな」の声を上げました。

 懇談で山口知事は、核燃料推進をどうすすめていくのかや緊急時の対応などを質問。世耕経産相は、「国が前面に立って進めていく」と強調しました。懇談後の記者会見で山口知事は「原子力政策は国に責任があることを明確にできた」と国への責任転嫁の姿勢を示しました。

 県庁前の抗議行動では日本共産党の武藤明美県議が「国も電力会社も、責任を取れていないことは、福島事故から6年たった今の福島が証明している。原発は再稼働させるべきではない」と訴えました。

 玄海原発前でも、約20人の市民が駆け付け抗議行動をしました。

 玄海原発対策住民会議の成冨忠良事務局長は「福島原発の事故原因すら解明していないのに、再稼働など絶対にできない」と批判しました。

 佐賀市の抗議行動に参加した力久修さん(67)=佐賀市=は「原発の再稼働に疑問の声が多いことは、県内の説明会でも、佐賀県自治体の首長を集めた会議や、第三者委員会の中でも明らかになった。本当にこんな状態で再稼働するつもりなのか」と述べました。

(「しんぶん」赤旗2017年4月23日より転載)


換気空調配管の87力所に腐食穴・・島根原発1号機

 中国電力は4月21日、島根原発1号機(松江市)の中央制御室の換気に使う空調配管の87力所で腐食による穴が見つかったと発表しました。

  同原発2号機で昨年12月、空調配管に穴が見つかり、原子力規制委員会は今年1月、全国の原発に配管の点検を指示。中国電が1号機も調べていました。

 中国電によると、1号機で見つかった穴は最大で直径約8ミリ。最後に点検した2008年1月には発見されていなかったといいます。1号機は廃炉が決まっており、15年4月に営業運転を終了し現在は停止しています。

(「しんぶん」赤旗2017年4月23日より転載)


東電福島第1原発 この1週間

■19日 1~4号機の山側に位置するタンクエリア付近で、大型トラックの荷台の上で鋼材の積み下ろしをしていた関連企業の40代男性作業員が、足の付け根部を強打。入退域管理棟の医師は緊急搬送の必要があると判断し、作業員は、いわき市の病院に救急車で搬送されました。

 「1週間程度の入院治療を要する」と診断されました。東電によると、作業員に放射性物質の付着はないといいます。福島第1原発構内での作業経験は3年4ヵ月。

■20日 1号機原子炉格納容器内の水素などのガス濃度を監視する設備で警報が発生しました。調べたところ、キセノン135の濃度が監視できなくなっていました。東電によると、同じ監視設備は2系統あり、一方は正常に動作して指示値に異常はないといいます。警報が生じた装置は、同日中に復旧しました。監視不能になった原因を調査中です。

(「しんぶん」赤旗2017年4月23日より転載)