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デブリ存在断定できず・・福島第1原発1号機内調査 & 公園の造成に汚染土利用案・・環境省

デブリ存在断定できず・・福島第1原発1号機内調査

 東京電力は3月27日、福島第1原発1号機原子炉格納容器内部のロボット調査の放射線量の分析結果と、撮影した動画を公開しました。

 圧力容器を支える台座の外側まで溶け落ちた核燃料(デブリ)が広がっているか確認するのが調査目的の一つでしたが、デブリの存在を示す結果はこれまでのところ出ていません。

 台座下部の作業用出入り口付近に約0・9メートルの高さの堆積物が確認され、この下に構造物やデブリが存在する可能性もありました。滞留水中の放射線量は、底部に近づくと上昇すると説明。線源については、堆積物のはか、その下のなんらかの構造物、底部のデブリなどの可能性を挙げました。

 東電福島第一廃炉推進カンパニー・プレジデントの増田尚宏氏は会見で、滞留水中で線量が高い地点もあるとしながらも「デブリと言い切るのはまだ早い」との考えを示しました。

 また「得られたデータは、デブリの取り出し方針のための貴重な判断材料になる」と述べました。

(「しんぶん」赤旗2017年3月28日より転載)


公園の造成に汚染土利用案・・環境省

 環境省は3月27日、東京電力福島第1原発事故後の除染で出た福島県内の汚染土について、再利用して造成した土地を公園などとして整備する案を有識者検討会に示しました。検討会は大筋で了承しました。

 汚染土をめぐり同省は、昨年6月に道路の基盤材などとして1キログラム当たり8000ベクレル以下の汚染土を再利用する基本方針を既に決めており、近く基本方針を改定します。

  再利用案によると、工事用に土を採取した跡などのくぼ地に汚染土を埋め戻し、土地を造成。汚染土の上に土砂などを40~100センチ以上かぶせ、周辺住民らの年間被ばく線量を抑えるといいます。

(「しんぶん」赤旗2017年3月28日より転載)