東京電力は3月21日、福島第1原発1号機で溶け落ちた核燃料(デブリ)の状況把握に向けた原子炉格納容器内部のロボット調査で、20日までに測定した放射線量や映像などを公表しました。これまでのところ、デブリは確認できていません。
20日の調査では、デブリがあると考えられている、圧力容器を支える筒状の台座の底部の作業用出入り口付近で、床面から約1メートルの高さで毎時約6・3シーベルトを計測。床面方向を撮影した映像で、砂状の堆積物が見つかりましたが、東電はデブリではないとみています。
しかし、床面に、デブリが存在している可能性があるといいます。
線量計を床面から約O・4メートルまで下げる計画でしたが、配管との接触を避けるため、床面から約1メートルの地点で中断しました。
一方、デブリが存在する可能性が低いと考えられている地点を19日に調査した際に測定した放射線量は、床面から約O・3メートル討の高さで毎時約11シーベルト。
二つの調査地点は床面からの高さが異なるため、床面から受ける放射線量の影響については、今後解析したいとしています。
20日の調査でロボットの走行を妨げる配管が確認されたため、ルートを変更。調査日程を1日延長して22日まで行います。
(「しんぶん」赤旗2017年3月22日より転載)