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1号機内部調査再開・・デブリの状況把握へ 福島第1原発 & 再処理工場施設・・排気用配管に穴 日本原燃

福島第1原発1号機原子炉格納容器内に投入されたロボット=3月18日(国際廃炉研究開発機構(IRID提供)

 東京電力は3月18日、福島第1原発1号機で溶け落ちた核燃料(デブリ)の状況把握に向けた原子炉格納容器内部のロボット調査の作業を再開しました。調査は21日まで4日間の予定です。  

 1号機では、核燃料の大半が圧力容器から溶け落ち、構造物と混ざってデブリが形成され格納容器の底部に広がっているとみられます。

 調査は、格納容器底部に滞留する放射能汚染水の中に、水中カメラと線量計を先端に取り付けたケーブルをロボット本体から垂らし入れて、映像撮影と放射線量測定をする計画です。

 当初は14日から始める予定でしたが、ロボット投入口の装置に不具合が生じ作業を中断

していました。

 格納容器外側のロボットの投入口付近の放射線量は、毎時約4ミリシーベルト。原子炉建屋内にあるロボット操作室では同約0・1ミリシーベルトといいます。作業員の計画線量は、1日当たり2・5ミリシーベルトです。

 ロボット調査とは別に、格納容器底部の放射能汚染水に含まれる浮遊物を採取する計画です。

 1号機格納容器内部のロボット調査は2回目。2015年の1回目の調査では、ロボット2台を投入。ロボットが足場の溝にはまり動けなくなったり、カメラ映像も高い放射線量により確認できなくなりました。内部の放射線量は、最大毎時9・7シーベルトを測定しました。

(「しんぶん」赤旗2017年3月19日より転載)


再処理工場施設・・排気用配管に穴 日本原燃

 日本原燃の再処理工場施設(青森県六ヶ所村)で、排気用の配管に腐食が原因とみられる穴が見つかっていたことが3月18日までに分かりました。原燃は3月3日、原子力規制委員会に報告しました。

 この配管は2014年にも腐食による穴が確認されており、規制委事務局の原子力規制庁は、14年以降十分な管理がされていなかった疑いがあると指摘。原燃に再説明を求めました。

 原燃が規制委に提出した資料によると、今年2月19日、当直員が施設の地下1階で、排気用配管に腐食によるとみられる穴を目視で発見。補修する応急処置をしました。

 この配管の上流部では、14年5月にも腐食による穴が見つかっていました。配管の材質は亜鉛めっき鋼板で、内部で発生した結露が原因と推定されました。原燃は今後、配管を交換します。原因調査や交換は今年9月末までかかる見通しといいます。

(「しんぶん」赤旗2017年3月19日より転載)