東京電力福島第2原発の廃炉を実現し、原発ゼロの日本へ福島から広げていこうと県民大集会が3月18日、福島県郡山市の開成山陸上競技場を会場に開かれ、約5700人が参加しました。日本共産党の岩渕友参院議員も参加しました。
県内の幅広い著名人が呼びかけ、ふくしま復興共同センターなども入った実行委員会の主催です。
実行委員長の角田政志氏、呼びかけ人の一人の小渕真理氏があいさつ。特別ゲストの香山リカ氏(精神科医)は「福島のことを全国、全世界の多くの人が応援し、関心を持っている。そして私たちもこの福島を事故のシンボルでなく、脱原発の第一歩だったと言えるよう、これからもいっしょに頑張っていきたい」と訴えました。
浪江町の馬場有(たもつ)町長は被災自治体の首長として、6年間の避難生活や今月末の避難指示解除への思いを発言。そのうえで「福島原発事故の原因究明をしないまま全国各地で再稼働が進んでいる。国、電力会社が言う『安全』が信用できない。第2原発の廃炉を実現し、ひいては原発のない日本をめざし、ともに進んでいこう」と訴えると、「そうだ」「よーし」との声が相次ぎました。
大熊町の女性は避難生活の過酷さを話し、青年は「街頭で対話する若者たちの多くが、どうしたら原発依存から抜け出すことができるか悩んでいて、原発ゼロが大勢だ」と力を込めました。
福島市から参加した女性(24)は「親戚の農家が風評被害のためやめざるをえなかった。原発をなくしたいと頑張っている人の話を聞き勇気をもらいました」と話しました。
(「しんぶん赤旗」2017年3月19日より転載)