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東電福島第1原発・・この1週間

■2月21日 立体的な線量評価ができるマルチコプターの飛行試験を、3号機タービン建屋の海側にある「逆洗弁ピット」で実施(写真=東京電力提供)。22日には、3号機タービン建屋内で実施しました。

■22日 3号機原子炉圧力容器への注水量を毎時4・5トンから段階的に低減する計画で、目標の同3トンに達しました。これで1、3号機が完了。今後、2号機でも低減する計画です。

■同日 凍土壁(陸側遮氷壁)山側の未凍結部分(5ヵ所)のうち、凍結運用を申請している4ヵ所で、地下水の流れを遅くするための補助工法を凍結に先立って開始しました。

■23日 東電は、1号機の原子炉格納容器内部調査を3月中旬~下旬にも実施する計画を示しました。内部に投入する自走式の調査ロボットから、線量計や水中カメラを搭載する計測ユニットをケーブルでつり下げて、溶融した燃料(デブリ)の位置などを探ります。また、格納容器内にたまった水と水中を浮遊する堆積物をホースで採取して分析します。

■同日 2号機の格納容器内部調査について、作業員の被ばく線量(22日現在)が平均3・43ミリシーベルトだと東電が明らかにしました。計画線量は5・72ミリシーベルト。1月~2月の計4日間に実施したカメラ・ロボットの投入調査では、各日の最大被ばく量は平均の3~6倍程度でした。東電は詳細を明らかにしていませんが、調査に関わった作業員は1日当たり60人規模。

■同日 港湾内に係留しているメガフロート(大型浮体式海洋構造物)のバラスト水の水位が海水面と同じ高さまで上昇した問題で、東電が調査結果を公表しました。海水が流入したと判断。水中カメラで調査した結果、北西側(港側)下部で変形や割れが確認されました。

■同日 廃炉作業で外国人技能実習生を受け入れない方針を東電が発表。4月1日から、パスポートによる本人確認に加え、在留資格の確認を東電が実施します。現在約40人の外国人が廃炉作業に従事していますが、技能実習生はいないと、東電は説明しています。

(「しんぶん」赤旗2017年2月27日より転載)