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ロボット付着の堆積物分析提案・・福島原発で規制委 & 甲状腺がん検査44人で変わらず 福島県

 東京電力福島第1原発2号機の原子炉格納容器内部の調査の際、圧力容器直下につながる作業用レール上を走行したロボットに付着した堆積物を分析するよう、原子力規制委員会の更田豊志委員が東電側に提案しました。2月20日の規制委の検討会で考えを示しました。

 堆積物が付着しているとみられるのは、9日にレール上の堆積物を除去したロボット。回収後、容器に入れ2号機原子炉建屋内で保管しています。

 付着物が核燃料に由来するものであれば、格納容器内部の状況を把握する上で大きな手掛かりとなります。ロボットを保管する容器の表面線量は毎時120ミリシーベルト。付着物の採取方法や、分析する施設への搬送方法の検討が必要です。

(「しんぶん」赤旗2017年2月21日より転載)


 

甲状腺がん検査44人で変わらず 福島県

 福島県は2月20日、東京電力福島第1原発事故の影響を検討する有識者会議で、事故当時18歳以下(胎児を含む)だった県民を対象にした2巡回の甲状腺がん検査の結果を報告しました。がんと診断されたのは昨年12月末時点で44人と、同9月末の数字と変わりませんでした。

 一方、「悪性または悪性の疑い」と診断されたのは、同9月末から1人増えて69人とな

りました。

 2巡目検査は38万1282人を対象に2014~15年度に実施し、70・9%の27万489人が受診しました。受診者のほぼ全員の結果が判明したため、県は原発事故に伴う放射線の影響を調べる評価部会の議論を5月にも開始する方針です。

(「しんぶん」赤旗2017年2月21日より転載)