■1月30日 2号機の原子炉圧力容器の直下をカメラで初めて撮影。2月にも予定するロボット投入のための事前調査の2回目。黒い堆積(たいせき)物が確認されました。東電によると堆積物は、事故で圧力容器底部から溶け落ちた核燃料(デブリ)の可能性があるとして、分析を進めています。
■同日 1~4号機の建屋周囲の井戸などからくみ上げた汚染地下水を処理して海に放出する「サブドレン計画」の強化対策の一つとして、護岸の井戸からくみ上げた地下水の前処理装置の運用を開始。護岸からくみ上げる地下水は、塩分や全ベータ(ストロンチウム90などベー夕線を出す放射性物質)の濃度が高いため、一部は浄化処理できず建屋に移送しています。
■2月1日 2号機の圧力容器の外側にある温度計1台を「故障」と判断したと、東電が発表。圧力容器の温度計約40台のうち故障は23台に。
■2日 1月に2号機の格納容器内をカメラで撮影した場所の放射線量が、推定で最大毎時約530シーベルト(53ミリシーベルト)に上ると明らかにしました。圧力容器の周囲の壁から2・3メートルの場所。線量は、撮影した映像のノイズから推定したもので、プラス・マイナス30%程度誤差があると説明。圧力容器直下では、同約20シーベルト(2万ミリシーベルト)、格納容器の入り口付近で同約30シーベルト(3万ミリシーベルト)でした(当初、同約50シーベルトと発表し3日に訂正)。
■同日 圧力容器の直下で30日に撮影した映像が鮮明に見えるよう処理した画像を東電が公開。2月に投入するロボットが走行する足場が、1メートル四方の範囲で落下しかかっている箇所が明らかになりました。上方の画像から、制御棒を動かす装置がほぼ原形をとどめていることがわかります。
(「しんぶん」赤旗2017年2月5日より転載)