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東電福島第1原発 この1週間

■1月24日 1号機原子炉で溶けた核燃料を冷却するための注水量を毎時3・5トンから3・Oトンに低減しました。汚染水発生量の抑制を目的に、毎時4・5トンだった注水量を昨年12月から段階的に低減。2、3号機でも順次実施します。

■25日 港湾内の放射性物質が外洋へ拡散するのを抑制する水中フェンスの復旧が完了したと東京電力が発表。昨年11月22日の福島県沖地震による津波によって損傷していました。

■26日 2号機の溶け落ちた核燃料(デブリ)の調査に向け、原子炉格納容器内にカメラを投入し撮影。動画では、水滴が落ちる様子や、湯気のようなものが確認できました。作業員が、格納容器の外に設置した遮へい体の外側から、カメラを取り付けたパイプを出し入れしました。2月にロボット投入を予定。圧力容器の直下まで進む通路となるレールは、撮影した範囲では大きな損傷はありませんでした。

■同日 政府と東電は、3号機の使用済み燃料プールからの核燃料取り出し開始目標時期について、従来の2018年1月を断念し、「18年度中頃」に延期すると発表しました。3号機プールの燃料搬出延期は2回目。

■同日 東電は、1~4号機周囲の地盤を凍らせる「凍土壁」(陸側遮氷壁)で、建屋周囲の地下水位が急低下した場合に備えて水位を回復させる注水試験を13~15日に実施し、データを公表しました。

■27日 東電は、「凍土壁」で、計画的に未凍結にしている山側5カ所(計約32メートル)のうち1カ所(約7メートル)を残し全面運用する計画を原子力規制委員会の検討会で示しました。時期は未定です。

(「しんぶん」赤旗2017年1月30日より転載)