東京電力は1月26日、福島第1原発2号機で溶け落ちた核燃料(デブリ)の取り出
しに向けた事前調査を再開し、原子炉格納容器内へのカメラの投入に成功したと発表しました。
公開した画像では、原子炉圧力容器の直下の作業用足場につながるレールなどが確認できます。調査した範囲では、大きな干渉物がなかったといいます。カメラは、同足場の入り口の壁から約2・3メートルまで近づきました。
東電は2月にもロボットを投入し、圧力容器の直下の作業用足場まで走行させる計画。ロボットで、デブリの位置や形状などを調べます。今後、障害となる物がないか確認するため、伸縮するパイプに取り付けたカメラによる調査を続けます。
24日の作業では、投入□に設けた装置の部品が寒さで硬化し、カメラを取り付けたパイプが挿入できませんでした。
2号機は、デブリのほとんどは圧力容器内にとどまっているとみられますが、一部は圧力容器から落ちている可能性があります。2号機格納容器内の放射線量は2012年3月の測定で、最大値は毎時約73シーベルトでした。
(「しんぶん」赤旗2017年1月27日より転載)