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東電福島第1原発 この1週間

■12月29日 多核種除去設備(アルプス)に放射能汚染水を移送する配管周りで水漏れが相次いで見つかりました。ポンプ配管の水抜き弁の栓下部から約O・4リットルが滴下し約60センチ×60センチの水たまりができました。東京電力によると、放射性物質濃度の分析に必要な水量が採取できませんでした。22日に採取したアルプスの入り口配管の汚染水は、全ベータ(ストロンチウム90などベータ線を出す放射性物質)が1リットル当たり560O万ベクレルなどとなっています。同じ設備の別の場所の配管下部でも、約2センチ×5センチの水たまりが見つかりました。

■1月5日 1号機原子炉で溶けた核燃料を冷却するための注水量を毎時4・0トンから3・5トンに低減し始めました。東電によると、操作前後で原子炉圧力容器底部温度などに有意な変動はないといいます。注水量低減は、汚染水の発生量を抑制するのが目的。1号機では12月から段階的に開始。2、3号機でも順次低減します。

■6日 構内南西側のタンクエリアで、配管の弁部分から滴下が見つかりました。水量は約20リットル。東電によると、弁からの漏えいではなく、保温材に染み込んだ雨水等の滴下といいます。表面線量は、空間線量の最大約10倍。ろ紙に染み込ませ測定すると空間線量と同等でした。この場所は以前、アルプスヘ放射能汚染水を移送していたポンプの出口弁の付近だといいます。

(「しんぶん」赤旗2017年1月8日より転載)