首都圏反原発連合(反原連)が1月6日夜行った今年初の首相官邸前抗議。3月には5年を迎えます。「原発いらない」「再稼働反対」「原発ゼロまであきらめないぞ」などとコールする参加者に、今年にかける思いを聞きました。
「原発について扱ったテレビ番組を見て、反対している人の運動を見たいと思った」。東京都新宿区の赤崎ハツルさん(24)は「原発再稼働反対」のプラカードを手に初めて参加しました。「原発は危ないと思っている人たちが集まっているとわかった。政府は『原発は安全だ』と説明しているが、とても疑問です」と話しました。
「原発ゼロを酉(とり)・返す年」と書いたプラカードを手に首相官邸前で声をあげていたのは、横浜市の小松崎博さん(66)です。原発再稼働の一方で、福島第1原発事故の自主避難者への住宅支援打ち切り、賠償切り捨てなどを進める安倍晋三政権。「自主避難者のみなさんに連帯し、全国各地で声をあげている人たちと手をつないで、原発ゼロを実現する決意を訴えていく」と語ります。
「原発反対」「アベ政治を許さない」と書かれた手作りのミニステッカーを参加者に配っていたのは、東京都杉並区の熊田帆(はん)さん(36)です。「世論を広げるために少しでも役に立てばと思って、官邸前で2年くらいの間に10万枚配っています」と言います。
「原発は、被ばく労働の上に成り立っている発電方法です。一部の人や企業の利益だけを考えたエネルギー政策はやめるべきです」
相模原市の加藤憲子さん(70)は「原発は地震国・日本で運用していくことはできません。日本こそ福島事故の教訓を学ばなくてはなりません。世界中の次世代の若い人たちに危険な原発ではなく、自然エネルギーでまかなう未来を残したい」といいます。
アメリカのニューヨーク州から来たハンナ・ミッチェルさん(27)ら6人の青年の姿も。ミッチェルさんは「毎週金曜日に首相官邸前で、行動が行われているのは、とても重要なことです。日本だけでなく、アメリカや世界から原発をなくすために一緒に声をあげていきたい」と話しました。
「これからも元気に抗議に参加したい」というのは東京都小平市の菅豊さん(69)です。「福島原発事故について『汚染水はコントロールされている』など、ウソや欺隔(ぎまん)ばかりの安倍首相の態度は許せない。再稼働ストップのためにも安倍政権を打倒したい」
(「しんぶん」赤旗2017年1月8日より転載)