九州電力川内(せんだい)原発の安全性や避難計画を検証する鹿児島県の第三者組織「原子力安全・避難計画等防災専門委員会」は12月28日、鹿児島市内で初会合を開きました。
原子力工学や地震、防災の専門家で構成された委員11人(1人欠席)が、熊本地震と三反園訓知事の要請を受けて九電が実施した特別点検について同社職員から報告を受け、県の原子力安全対策課から避難計画について説明を受けました。
三反園知事は開会あいさつで「県民に対し分かりやすい情報発信を行うため本委員会を設置した。委員会の設置により県民の安心安全をさらに進めるため忌憚(きたん)のない意見をお願いします」と述べました。
会場前では、市民らが「美しい自然をこわすな」「原発いらない」などと書かれた横断幕を掲げ、原発反対の意思を示すスタンディングを行いました。
委員会が傍聴者を20人に限ったことから、「ストップ川内原発!3・11鹿児島実行委員会」と「原発ゼロをめざす会」は12月27日、ライブ中継や別室で傍聴できるよう県に申し入れましたが、対策は取られませんでした。
(「しんぶん」赤旗2016年12月29日より転載)