日本共産党の国会議員団は12月16日、東京電力福島第2原発(福島県楢葉町、富岡町)を調査しました。石崎芳行・福島復興本社代表、石井武生・同原発所長らが応対しました。
調査団は、3号機原子炉建屋やタービン建屋に入り、重大事故などの緊急時に炉心を冷却する装置のほか、福島県沖を震源とする11月22日の地震で冷却が1時間半にわたり停止した使用済み核燃料プールなどを視察しました。
制御室を模したサイトシミュレーターでの大震災を想定した訓練は、作業員が原発稼働中の操作手順を確認していました。調査団は「再稼働を考えているのか」とただしました。東電側は、第2原発の扱いは未定とした上で「第1原発の廃炉を最優先にし、第2原発はそのための後方支援を担っている」と答えました。
高橋千鶴子衆院議員は、「11月の地震では、原発が稼働していなくても、住民に不安が広がった。第1原発の事故収束と福島の復興は、第2原発がかぎだ」と述べました。
福島第2原発は、福島県をはじめ地元自治体が廃炉を求めています。
調査には高橋議員のほか、笠井亮、塩川鉄也、真島省三=以上衆院=、岩渕友、辰巳孝太郎=以上参院=の各議員と、熊谷智・衆院福島5区候補が参加。原発問題住民運動全国連絡センターの伊東達也・筆頭代表委員ら、市民団体の代表も加わりました。
議員団らは原発調査後、滝沢一美・富岡町副町長、坂本寿昭・双葉地方町村区長会長連絡協議会会長らに案内され同町内を視察しました。
(「しんぶん赤旗」2016年12月17日より転載)