東京電力は12月14日、福島第1原発1号機で溶けた核燃料(デブリ)を冷却するための原子炉への注水量を段階的に減らし始めたと発表しました。注水量低減で、放射能汚染水の発生量を抑制し、建屋滞留水の処理の促進を目指します。
同日、1号機の注水量を毎時4・5トンから4・Oトンに減らしました。来年3月末までに2、3号機の注水も順次低減。1~3号機原子炉に合計で1日当たり約324トン注水していますが、同216トンまで減らします。
原子炉の冷却をめぐっては12月5日、人為的ミスで3号機の注水が約1時間にわたり停止。東電は「トラブルを反省し、注水量の低減による冷却状態の変化をしっかり監視したい」としています。
(「しんぶん」赤旗2016年12月15日より転載)