東京電力は11月1日、福島第1原発の原子炉の冷却などに使うために塩分を取り除く淡水化装置内のタンクから、汚染水約3トンがあふれ出たと発表しました。
汚染水に含まれる放射性物質の濃度は、全ベータ(ストロンチウム90などベー夕線を出す放射性物質)が1リットルあたり4万5000ベクレル、セシウム134が同11ベクレル、セシウム137が同66ベクレルでした。
東電によると、同装置の洗浄に使う処理汚染水をためるタング(容量1・5トン)の上部にある空気抜き配管からあふれ出たといいます。
水位計の故障によって、閉まるはずの電動弁が作動しなかったのが原因とみています。
(「しんぶん」赤旗2016年11月2日より転載)