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東電福島第1原発この1週間

■24日 1~4号機の建屋周囲の井戸などからくみ上げた汚染地下水を処理して海に放出する「サブドレン計画」について、浄化装置を増設して2系列化する計画を東京電力が原子力規制委員会に申請しました。現在、豪雨の際には処理前の地下水をためるタンクの容量が不足しており、サブドレンのくみ上げを抑制しています。東電は、装置やタンクを新設することで、処理容量が現在の1日当たり平均800トンから1500トンへ増加すると説明。2017年度の運用を目指しています。

■25日 1~3号機の使用済み核燃料プールの冷却設備を共用化する工事のうち、3号機での設備の切り替えが終了。工事のため冷却を停止した10月16日に17・2度だったプールの水温は、新設備の運転を始めた時に28・7度に上昇しました。東電は、運転上の制限値以下で問題ないとしています。

■27日 1、2号機排気筒の解体に向け、小型無人機(ドローン)を使った放射線量の調査結果を東電が公表しました。地上から120メートルの頂部付近は1時間当たりO・2~O・5ミリシーベルト程度で、地上30メートル付近では同O・5~1・5ミリシーベルト。同じ高さでは、筒身の外側の表面からの距離により線量に大きな変化がないことから、東電は「筒身が高線量の線源の可能性は低い」とみています。

(「しんぶん」赤旗2016年10月30日より転載)