さいたま市南区の市文化センターで10月29日、「さよなら原発埼玉県民集会」が開かれ、650人が参加しました。県生協連や平和運動団体などでつくる実行委員会の主催。
福島原発事故関連の訴訟にかかわる2人が講演。福島原発告訴団団長の武藤類子さんは、原発事故避難者の住居保障を国が打ち切ろうとしていることに被災者の不安が広がっていると述べ、「住宅の無償提供延長へ、一緒に声を上げてほしい」と訴えました。
脱原発弁護団全国連絡会共同代表の海渡雄一弁護士は、脱原発を求める世論は多数を占め、その表れとして新潟知事選挙の勝利があったと指摘。「『原発止めたい』は国民の共通認識だ」と述べ、地域から運動を大きくしようと呼びかけました。
講談師の神田香織さんがチェルノブイリ原発事故の悲劇を伝える「チェルノブイリの祈り」を公演しました。
運動紹介のリレートークでは、各団体の代表が、福島の子どもを迎え入れる活動や放射線測定、映画上映、自然・再生エネルギー普及などの取り組みを報告しました。
参加者は、脱原発や自然・再生エネルギー促進などを求める集会アピールを拍手で採択。会場からJR南浦和駅までパレードし、「原発再稼働反対」などと唱和しました。
(「しんぶん」赤旗2016年10月30日より転載)