東京電力福島第2原発で、外部からの侵入者を検知するセンサーの警報音が鳴らない状態になっていたことが分かり、原子力規制委員会は9月12日、「核物質防護上、重大な事案に発展する恐れがあった」として東電を厳重注意しました。
センサーは敷地境界などに設置し、異常を検知すると、警備室で警報が鳴る仕組み。近年、誤検知が増えたため、警報が鳴らない設定にしていたといいます。昨年10月に規制委による立ち入り検査で発覚しました。
東電によると、警報の停止は昨年9〜10月に、少なくとも計4回あったといいます。福島第1、柏崎刈羽の両原発では、同様の違反はないことを確認したといいます。
東電は、担当者の指導徹底や意識向上を図るなどの再発防止策を講じるとしています。
(「しんぶん赤旗」2016年9月14日より転載)