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人生奪う原発いらない ・・反原連が官邸前抗議

(写真)「川内原発、いますぐとめろ」と訴える参加者=8月2日、首相官邸前
(写真)「川内原発、いますぐとめろ」と訴える参加者=8月2日、首相官邸前

 首都圏反原発連合(反原連)は8月2日、首相官邸前抗議を行いました。熊本地方での地震が続くなか、稼働中の川内原発(鹿児島県)や伊方原発(愛媛県)の停止を求め、参加者が「地震の国に原発いらない」と声をあげました。

 埼玉県越谷市から駆けつけた女性(69)の夫は、福島県浪江町の出身。「ずっと浪江町で暮らしていた義母は、原発事故で仙台市に避難してから、体を壊し、今年91歳で亡くなりました。原発事故は、普通に暮らす人の人生を奪います」と時折、声を詰まらせながら語りました。

 「子や孫たちに負の遺産を渡すわけにはいかない」と話すのは東京都八王子市の女性(63)です。「昨日も熊本で地震がありました。原発は今すぐやめるべきです」

 初参加という都内の大学で法律を学ぶ大学3年の男性(22)は、原発立地自治体の首長が原発停止を申し入れる中で電力会社が稼働を続ける状況に「いったん止めてしっかり住民の声を聞くべきではないか」と話しました。

 この日は、900人(主催者発表)が参加しました。日本共産党の藤野保史衆院議員が国会正門前で「秋の国会で政府を追及し、原発ゼロの日本をつくっていきたい」と訴えました。

(「しんぶん赤旗」2016年9月3日より転載)