原子力規制委員会は8月2日、九州電力玄海原発3、4号機(佐賀県玄海町)の現地調査を行いました。玄海原発の入り口では再稼働に反対する団体や個人、約30人が集まり抗議行動をしました。
規制委の玄海原発の現地調査は昨年12月以来、3度目。現地調査で問題がないとされれば、再稼働に向けた動きがすすむことになります。規制委から更田豊志委員長代理のほか、原子力規制庁の櫻田道夫原子力規制部長らが訪問しましたが、抗議行動参加者の前には姿を現しませんでした。
抗議行動に参加した日本共産党の藤浦皓町議は「規制委員会も『事故がおきない』とは言わない。もし、福島のような事故が起きれば誰が責任をもつのか」と批判し、避難計画についても「実際に避難訓練に参加した町民からは『実際に事故が起こればこんな訓練では意味がない』というような声が多数出ている。避難場所も固定されていて、風向き次第では放射能の方向へ逃げることになる。住民からこういった声が出されるのは当然だ」とのべました。
玄海町に住む、仲秋喜道さんは「九電は住民の声を聞こうとせず、自分たちにとって不利なことは知らない態度をとる。許されないことだ」と怒りをこめて話しました。
マイクで訴えた永野浩二さんは「再稼働に前のめりな九電と規制委員会だが、福島原発はいまだに放射能を出しているし、事故の原因も分かってはいない。そんな状況で再稼働なんて論外です」と話しました。
日本共産党の浦田関夫唐津市議も抗議行動に参加し訴えました。
(「しんぶん赤旗」2016年9月3日より転載)