新潟県の東京電力柏崎刈羽(かしわざきかりわ)原発の再稼働への動きが強まり、知事選(10月)や柏崎市長選(11月)が控える中、新潟県内と長野県内の18の市民団体からなる実行委員会は8月3日、「なくそテ(なくそう)原発2016柏崎市大集会」を開きました。再稼働をなんとしても中止させようと、バスを仕立て各地から1300人が参加しました。
植木史将実行委員長(つなげよう脱原発の輪・上越の会代表)が「3年前に知事あてに署名を集めようとこの集会を開き、署名運動で7万人が集まった。今月中に知事に渡し、県民の思いを届けたい。今こそ頑張りどきだ」と訴えました。
首都圏反原発連合のミサオ・レッドウルフさんは「圧倒的世論は脱原発にある。権力の行使で再稼働を許してはいけない。柏崎刈羽原発再稼働中止こそ、脱原発の未来を実現する」と訴えました。
原発をなくす全国連絡会の柿沼真利氏(弁護士)は「フクシマの実態、救済を認識することが脱原発につながる」と強調しました。
講演した、脱原発をめざす首長会議世話人の三上元氏(静岡県湖西市長)は、原発に反対する理由として、人間にはミスがある、戦争になれば標的になる、原発は安価ではない、原発こそ環境破壊の元凶―などを挙げ、知事選で原発再稼働に反対する人を押し上げることを訴えました。
社会派女子グループの制服向上委員会が、脱原発の歌を歌いました。
東京から参加した女性は「世界一大きい原発が事故になったら東京まで被害が及ぶ。なんとしても再稼働を止めたい一心で参加した」と述べました。
(「しんぶん赤旗」2016年9月4日より転載)