東京電力は8月23日、福島第1原発1〜4号機の建屋周辺の雨水を排水する「K排水路」で22日午後6時半すぎ採取した水から、全ベータ(ストロンチウム90などベータ線を出す放射性物質)をこれまでで最高の1リットル当たり2300ベクレル検出したと発表しました。
過去最高は同1500ベクレル。21日に採取した水は同230ベクレルでした。22日午後10時すぎ採取した水は、同740ベクレルに低下しました。東電は、台風9号により降雨が続き、建屋周辺の放射性物質が流れ込み一時的に上昇したとみています。
「K排水路」の出口は外洋につながっていましたが、今年3月、港湾内へ付け替えました。東電は同3000ベクレル以上で排水を止める基準を定めています。
(「しんぶん赤旗」2016年8月24日より転載)