伊方再稼働止めたい・・松山住民ら仮処分申請へ
愛媛県の「伊方原発をとめる会」と伊方原発運転差し止め訴訟原告団は5月24日、県庁(松山市)内で記者会見し、四国電力が7月下旬にも再稼働を強行しようとしている伊方原発(伊方町)3号機の運転差し止めを求めて、伊方町と、周辺の八幡浜(やわたはま)市、伊予市、松山市在住者が5月31日、松山地裁に仮処分を申し立てると発表しました。
会見した、とめる会の草薙順一事務局長、和田宰事務局次長、弁護団の薦田伸夫弁護団長、中川創太弁護士らが申し立ての理由に熊本地震を挙げ、伊方原発の避難計画では大方の人々が屋内退避をすることになっているが、家屋が倒れれば押しつぶされ、隠れる場所がなければ被ばくすると指摘。3号機は再稼働させず、廃炉にするほかないと訴えました。
(「しんぶん赤旗」2016年5月27日より転載)
旧動燃の「差別」明白・・水戸地裁 原告ら是正訴え
核燃料サイクル開発機構(旧動燃)の労務政策で不当な差別を受けてきた労働者4人が、組織統合で発足した日本原子力研究開発機構を相手取って差別是正を求めている裁判の第4回口頭弁論が5月26日、水戸地裁民事2部(河田泰常裁判長)で開かれました。
この裁判は、原子力研究開発の職場で安全確保を求めてきた原告らが「非良識派」などとレッテルを貼られ、不利益な扱いをされてきた事実が、入手した資料で裏づけられたとして差別是正を求めているものです。
口頭弁論終了後の報告集会で原告側代理人の加藤健次弁護士は「原告4人がそろって20年もの間昇格していない。まともな人事考課ではない」と批判。平井哲史弁護士も「特殊な意図のもとに差別をしてきたとしか考えられない」と原告に対する被告側の対応をきびしく指摘しました。
小松崎賢治さん(61)ら原告4人がそれぞれ、この日の傍聴に感謝の意を表明し、いっそうの支援を訴えました。次回第5回口頭弁論は7月28日。
(「しんぶん赤旗」2016年5月27日より転載)